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明るい絶望。



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私は今現実逃避をしたいらしく、なんと、今になってハリー・ポッターシリーズにはまっています(´・ω・)
何故か3日ばかり前に突然、読みたくなり、弟の部屋の本棚の、一番上の埃を被ったハリー・ポッターシリーズ第5巻(何故かうちには第6巻まで全て揃っている)を手に取りました。
・・・読み始めると、なんか、すげーおもしろい(゚∀゚)
「賢者の石」「秘密の部屋」「アズカバンの囚人」は全部読んだのに、それ以降は1文字も読んでいなかったのです。そろってんのに(・∀・;)
「炎のゴブレット」は映画館で見たので、その次の「不死鳥の騎士団」を読んでみました。
えぇ。すーごいおもしろいです。
多分、大人が読んで(私おとなじゃないけど)面白いって思うのはきっと、大人に欠けている想像力やファンタスティックな、子供の時夢見てた世界っていうのがそこにはあるからだと思うんだ。
現実には起こらない絶対的要素みたいなもんが、ハリー・ポッターの中には詰まってると思う。
だからきっと、子供のきらきらした心みたいなのを取り戻せるような気分になれる本なんだよね。
すごく、いい本だと思います。
小学生の時読んだのと、今読むのとでは多分、価値観も世界観も違うだろうからいい楽しみ方ができそうです。
大人のかさっかさの現実に溺れているみなさん、ハリー・ポッター、おすすめです(・∀・)b

・・・なんか宣伝してしまった貴紗ちゃんでした。
んじゃまた。
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やっぱりね、この容量の少ない頭で一気に読めといわれても、すごい無理があるので、また読破するのに長い時間かかりました。
しかし京極夏彦と言う人はすごい人ですね。というか天才ですよ。神ですよ。私なんか関口君と一緒のレベルですよ。だから関口君視点で書かれている章は非常に読み安いんですね。はは。
で、今回は箱根が舞台でして。箱根にある、今まで何百年もそこにあったのにも関わらず誰にも発見されず世に出なかった寺。そこで起こる奇怪な連続殺人事件。ここでは「姑獲鳥の夏」に登場した久遠寺先生(開業医だったが事件で娘二人を亡くした老人である)が再び登場され、当然のようにカストリ雑誌の記者・鳥口君も登場し、すごく面白かったです。榎さんこと榎津礼二郎様も毎回登場されるんですが今回も絶妙なタイミングでご登場されまして。
雪山の中にぽつんとある寺っていうシチュエーションもなんだかミステリアスだし、これまで世に出なかった、何も記録にも残っていない誰も知らない寺というのがキーなわけですが、お寺が(殆ど)舞台なので仏教が出てくるわけで。頭の足りない私なんかには難しかったのですが、事細かく書いていらして。うん。難しいんですよ。でも面白いんですね、そういう小難しいものを読むのも。
で、結局どーなんですかと問われると一言では言えないのですけれども、これは読んでいただくしかないのですけれども、素晴らしいですよ。京極様は相変らず天才ですし関口君も優柔不断な弱っちい男ですし、京極道の主人が陰陽師をやるシーンとかはそりゃもうカッコいいですよ。鳥口君の「うへえ」も榎津先生の「関君」もやっぱいいですねぇ。一回はまると抜け出せないですよ。あー。もう次の「上臈蜘蛛の理」、読みますよ。すぐに読めるように買いましたよ。んじゃ。読みます。んじゃ。
「Fetish」と「変身」を一緒に記事に書くか書かないか迷ったのですがやっぱり一緒に書きます。別に意味はないけれども。

まずFetishから。
これは野ばらちゃんのこれまでのお仕事を纏めた一冊でございまして、野ばらちゃんファンにはたまりませんね。やばいですね。なんと、今まで世に出なかった野ばら城が登場するのだよ。そして野ばらちゃんのお洋服は勿論アクセサリーや身の回りの物とか殆ど収録されています。貴紗も大好きなMILKのデザイナー大川ひとみ様との対談や、矢沢あいとの対談もすごく良かったです。今まで出した本の中からの名言集とか、編集者から作品の紹介とか、細々としたところまで丁寧で、買ってよかったなーと思っています。というか、基本的に野ばらちゃんの本は全部買ってよかったと思っているのですけどね。

そして新作「変身」。
「ある朝、目覚めると俺は突然、ハンサムになっていた」って1フレーズ、何、ありきたり?という感じなのですが、やっぱり違う。野ばらワールド。カフカの「変身」ともやっぱり違うし、どこにもないストーリー。野ばらちゃん本人は公式サイトにて「今回はポップに挑戦してみた」というような事をおっしゃっていましたが、その通りだと思います。過去には真っ黒な作品もあったわけですが、今作はまさにポップ。コメディというか。あらすじは敢えて書きません。もしもこの記事を読んで興味を持ってくれた人がいたなら、その人にはきちんと何も知らないまま読んでほしいから。ってあたしがこんなこと言ってもどーにもならないのは百も承知。えぇ。うん。だけど、まぁ、そこは軽く流して。ね。。んで、やっぱり、この作品でもお洋服のことに関してはすごく丁寧に細かく説明がされていたし、相変らず主人公は書き手(野ばらちゃん)に近い部分があるんじゃないかなと思いました。私野ばらちゃんのお洋服について凄く丁寧に書いている所、好きです。好きというか、こうやってお洋服について書いている人っていないじゃない。それに、主人公とかその周りの登場人物がどんな服装をしているのかが分かると、そのキャラクターの人間性とか描写とか、想像しやすくなると思うのですよ。人って自分で好きな服を選んで自分を魅せているから、それってどんな人間性をその人が持っているのか、っていうのと繋がるでしょ。だからね、好きなの。他に作家さんでお洋服について1ページくらい使っちゃう人、知らないし。それに、やっぱり自分がお洋服が好きだから嬉しいし。あとね、毎回そうだけど、主人公の興味のあることとか、背景とか、これも事細かく書いてあるんですよ。野ばらちゃんすごい調べたのかなあーと思います。もしくは、それが野ばらちゃんの興味のあることなのかもしれない。分からないけどね。でもすごく楽しいの、読んでて。リズミカルにテンポ良く進んで言って、アップダウンが激しかったりするんだけどそこもまた良くて。そしてやっぱり、美意識の高さに惚れ惚れするんですよね。これはいいけどこれは駄目、って自分できちんと分けているの、キャラクターが。ちゃんと拘りと信念を持って生きているんですよ、野ばらちゃんの文章の中で。やっぱり美しさで出来ている本のような気がするから、野ばらちゃんの本は。だからそこがね、すごく惹き込まれる理由の一つだと思う。
興味あれば是非。
というか、二作連続でピュアというか、ポップ・・・シンプル?んー・・・リアル・・・だけどどこか夢見がちな、柔らかい感じの物語ですね。過去作品がけっこう重たい内容だったりグロかったり官能かといわれるものがあったから、新鮮でいいのですが、やっぱり、私は野ばらちゃんの真っ黒な物語が好きです(笑)。
じゃ。
んははは!
野ばらちゃんごめんなさい私今知りましたよ貴方の新刊&Fetishのこと!
そしてなんか発売日当日に買えない模様ですよ。
こんなことってありですか。
何ですか。
いじめですか。嫌がらせですか。
いやバイトすりゃいいだろって話ですけどね
そんなに頑張れないんでね私
無理ってはっきり言ってしまいますよ
つーかだから野ばらちゃんの新刊買えねーんだよ
おい
どーなのこの状況
まーじで何なの
割引券アマゾンから来てて31日まで使わないと無効になるのにね
本屋に並ばないからアマゾンで買うしかないのにね
何よ
駄目なのかよ
つーか私最近金つかい過ぎなのよ
だから駄目だって言われても仕方ないけどね
でもね野ばらちゃんなのよ
服とかCDじゃなくて本なのよ
きちんとした本なのよ
もー嫌だよ
何よ
あぁぁぁぁぁ
夏に小遣い貰うまで駄目なんすか
ふざけんなって話だよ
つーか親から言わせりゃ貴紗ちゃん何考えてるのよあんたいい加減にしろよって感じでしょーけどねでもねあたしゃ野ばら狂ですからねあんたらも分かってるでしょ本くらいいいじゃないですかえ?だーーーーー
どーも、久々に読書感想文でも書くか!と思って(笑)。
随分前に、(堂本)剛くんの「ぼくの靴音」を読んだのね。
それですっげー感動してまじで共感したので書こうと思ってたんですが。
なんかいつの間にか1ヶ月も経ってしまっていて・・・(笑)
まぁいいけど、取り敢えず書く!

感想の前に、少し。
私が剛くんを初めて見て、好きだと思ったのは小学2年生の時。(1年かな?)
その頃丁度、剛くんは「金田一少年の事件簿」(ドラマ)をやってたのね。
私はそれを見るのが好きで好きで、小学生ながらも夜遅くまで起きていて。
すっげー好きだったなー・・・(笑)
勿論キンキのデビュー曲「硝子の少年」も丸暗記で、お祭りのカラオケ大会で友達と唄いました。
なんか懐かしい思い出。
まぁ、その頃から剛くんの事が好きだったって話ね。

そして「ぼくの靴音」。MYO●Oで6年間連載してきた剛くんのエッセイ集。
買いたかったんだけど、どうしても買えなくて、知り合いに貸して頂いて読破。
もうね、すごい共感した。
自分の事を、日々を、ここまで文章にできるってすごいと思うの。
私的には剛くんの過去に何が起こったのかはリアルタイムでは知らないけれど、なんとなく、感じるものがあったの。
そこがまた好きだったりもするんだけどね。
でも「過去」を乗り越えたから、剛くんはそれをさらけ出す事ができるんだと思うのね。
それを自分の中で「過去」として整理して、仕舞って置く事ができるようになったから。
それってすごく、大変な事なんだよ。
本当は前に進むのが怖い。
本当はこれでいいのか解からない。
大きな不安。
でも剛くんは、このエッセイを書く事によってそれを乗り越えた。
勿論、このエッセイの連載中には色々な山があったんだと思う。
毎日楽しい事ばかりじゃないしね。
でもこの6年間の剛くんの文章を読んで思った。
剛くんは、芯は変わらずに変化し続けてるって。
それってある意味凄い事で、私には到底できないことで。
彼の底にあるものはいつまでも変わってはいないのに、常に違う顔を見せてくれると言うか。
まぁ・・・うまく説明できないんだけど、そういう感覚。
そんでね。
私この6年分のエッセイを読んでいて、この変化が自分と全く同じだと思ったの。
私の「過去」は本当に「過去」として胸に仕舞っておけるようになったので此処には書きませんが、本当に、剛くんと同じだった。
考えてる事が、全く同じなの。
吃驚するくらい同じだったの。
これ読んで、私「あ、剛くんと絶対に友達になれる!」と思った(爆)。
本当、そのくらいね、自分とぴったり重なった。
だからかな、こんなに強い思いがこのエッセイ集に対してあるのは。

そこにはね、「堂本剛」っていう一人の人間がいるの。
アイドルでも、役者でも、アーティストでもない、堂本剛がいた。
彼は語ってた。
自分の過去も、幼い頃の思いでも、現在も、大切な人やケンチャン(犬)の事も。
一文字一文字から溢れ出す思いが、読者の胸に染み渡る一冊だと思うよ。
真っ直ぐに前を見据えて歩く剛くんの姿が、
素直に自分の思いを文章にして行く剛くんの姿が、
なんだか私に強さを与えてくれた気がした。
「これでいいんだよ」って言って貰えているような、そんな感じ。
優しい、温かい、素直な空間にいる感じ。
押し付けではない彼の価値観。
剛くんの全てが交差しあって作られる一冊の本が、こんなにも私に影響を与えてくれるなんて思わなかった。
ここまで「安心」できる文章なんか今まで読んだ事なかった。
剛くんの、6年間の「ありがとう」が詰まった一冊。
苦しみも悲しみも、喜びも泪も笑いも全てがここにある。

「ありがとう」って、言いたいよ。
本当に、ありがとう。
これは田口ランディ、初の小説。
兎にも角にも、面白い。何これ?ってくらい面白い。
今あたしが心理学とかカウンセリングとかに興味があるから面白いと思っただけなのかもしれないけれど、これは読んでみても損はしないと思う。幅広い知識がこの小説には詰まってるし、教えられる事も沢山ある。例えば人間の本性、家族の繋がり、恋愛・・・。
田口ランディってもともとエッセイストだから自分の感性とか人生論・恋愛論、そして家族の事自分の事を書くのが上手いと思うのね。この小説の中にもやっぱり家族と恋人は登場するのだけれど。
具体的に言えば。
まずお兄ちゃんが亡くなります。世間が言う、所謂「ひきこもり」だったお兄ちゃん。(四十歳くらいかな。)腐敗して、溶けて。醜い死に様。そこから始まる主人公・朝倉ユキの不思議な体験。
ユキは大学時代に心理学を専攻していて、とても優秀だった。生徒はカウンセリングを出来るようになる為にまず、自分の事を知らなければならない。その為には担当の教授にカウンセリングを受ける。その工程の途中、恋に堕ちてしまう教授と生徒も少なくはない。ユキは教授に恋をした(どっちかってーと「激しい」んだよ)。ある日突然ユキが教授を振るまでの間、炎は燃え盛っていた。(変態チックな表現でごめん/笑)
ユキは兄の死んだアパートの一室に足を踏み入れる。異臭が漂う。人が死んで腐った後の異臭。それをきっかけにユキは、死臭を嗅ぎ分ける事ができるようになる。街の中でも恋人と二人でいる時でさえも死臭が纏わり付いた。そしてユキは、十年ぶりに教授の元へカウンセリングを受けに行く事に。ユキは教授にカウンセリングを受けながらも自分の異変の原因を突き止めようとする。その内にユキはお兄ちゃんの幻覚(霊)や、スピリチュアルな体験をするようになる。そしてイタコやシャーマンに興味を持ち始め、そこに自分が狂ってしまった原因があるのではないかと考える。そう考えている間も、どんどん狂って行くユキ。そしてユキは、これはシャーマンに選ばれた人間に訪れる洗礼(って言うのかは不明)だという事に気が付く。トランス状態に陥った時、完全にシャーマンになれる。シャーマンになっている時は世界のコンセントでいられる。ユキは漸くそれに気が付いた。

ってな感じで。・・・難しい言葉が満載で、専門知識がいっぱいで、こういうのに興味がある私にしてみりゃ面白かったんだけど、やっぱあんまし上手く説明できねーや。ごめんね、意味不明で。って誰も読まねぇってな(笑)。んじゃ。とにかくこれは衝撃だよ!ものっそい面白い!
一言で言うと、素晴らしい
私は頭が悪い(笑)のであんなややっこしくて書いてる途中にわっけわかんなくなりそうなお話は頑張らないと理解できません。でも頑張った!!狂骨の夢!!最初はバラバラのストーリー(そう!バラバラ死体のように!)。最後にゃすっげー形でリンクしあって終わるのよ!感動ものよ!京極様すごい!
ってこんな感想じゃぁ何がなんだか解からないよね。だはは。
でも私って文章を書くと本当に支離滅裂になってしまうし、ましてやこんな難しいお話の感想を書けと言われたりなんかしたら支離滅裂どころか恐ろしい事になるのでやめとくよ。考えすぎでハゲんのは御免だ!
「春が二階から落ちてきた。」
 この冒頭の一番最初の言葉、すごく読者を惹きつける。魅力的。
 でも「春」と言うのは季節の春ではなくて、人物だ。キャラクターだ。キャストだ。そして主人公の。多分、二十八歳。ほんでもってそんで、すげー美青年。・・・あくまでもそれは私の勝手な推測です(笑)。でも「道行く女がみんな春に惹かれる」くらいなら、それだけの美男子と言っても過言ではないわけだ。またまた私の勝手な憶測だけどイメージ的に内博貴!!!(自担馬鹿炸裂。)でも歳は全く違う。ついでに言えば春って、笑うと大きな目の端に皺が拠るらしい。・・・ってすばる?いいなぁすばるでも・・・(ごめんなさい)。
 で。イメージや外見や行き過ぎた妄想にも似たキャスティングなんてどうでもいいんだよ。重要なのは春の美しさ。そして美意識の高さ。「性」を嫌い、「ガンジー」を敬愛するその素晴らしさ。
 取り敢えずこんなんじゃ何の話か全く解からないと思うので、あらすじをささーっと書きます。
 泉水は遺伝子関係の仕事をしている普通のサラリーマン。泉水の弟・はグラフィティアートを消す仕事をしている超美男子。そして二人の父親は癌で入院中(いい男らしいよ)。因みに母親は数年前に他界。実は春は、泉水の実の弟ではない。・・・異父兄弟。二十八年前のある日、母親が強姦魔に襲われた。強姦魔は突然家に上がりこんできた。その強姦魔はまだ少年で、その上常習犯。結局強姦魔は捕まったけれど勿論その時の法律上、死刑にはならなくて、単なる少年院送り。その後母親は妊娠に気付く。父親は悩んだ末に「生もう」と言う。そして生まれたのが春。(父さんすげえ!!
 そんな複雑な家庭にも関わらず、父親は自分の子でもない春を愛した。母親も同様だった。彼等は本当の家族だった。
 そして年月は経て、大人になった兄弟は、多発する市内の連続放火事件謎のグラフィティアートに興味を湧かせる。勿論二人はそれを追って、色々するわけだ。んでまぁ色々あって、色々が色々重なって(そこはちゃんと読んで欲しいな)、「答え」に達する。私的な意見を述べさせて頂けば、犯人はすぐにわかる。敢えてここには犯人は書かないでおこうと思う。ついでに言えば、途中まで読んだところでこれからの展開は大体把握できる。でも犯人がどうやってそれを犯したのか、がすぐには解からない。と言うか結構その辺複雑。私は頭の切れる読者でも、ミステリオタクでも何でもないからかも知れないけど、犯人は分かるのに、先は読めているのに、どうやってその結果に導かれたのかが、最後まで読まないと解からない。読み終えた後は「なるほど」の一言に尽きる。・・・私の場合は。あくまでも。過去と現在がリンクする「美しい」ミステリー。「未知の感動」、まさにそれ(帯に書いてあった/笑)。
 著者・伊坂幸太郎さんが言いたかったのは、春の美しさでもあっただろうけど、兄弟家族の「美しさ」と信じる事であると私は思う。想像すると浮かんでくる鮮やかな美と、目に見えない彼等が持つ独特の美。私は、それを文章だけで伝えられることってすごいと思う。その状況と場面を自分の脳内だけの想像を越えて文章に造り替え、そして第三者の理解を得て、彼等を魅了する。こんなにすごい事って、これ以上あるのだろうか?感動する文章や、進化し行く小説を、伊坂幸太郎さんは書いた。何故この本が「本屋大賞 五位」「週刊文春 傑作ミステリーベスト10 第四位」なのかよく解からない。堂々と「大賞」を受賞してもおかしくないと思う。でも「作家別得票数 堂々 第一位」はすごく納得できる。プロの作家の見る目はやはり節穴ではない。でも世の中の人はこれを「第四位」「第五位」だと思ったなら仕方ないのかもしれない。しかし私は思う。ミステリーなのに、美しい。リンクのさせ方と人物の全てを伝える文章力。彼はそれに長けている。私は今この世の中に一番必要なのは「美しさ」だと思う。その一番大切な、必要なものがこの小説にはつまっている。
 余談かもしれないけれど、今まで私は「世界の中心で愛を叫ぶ/片山恭一」「恋愛写真/市川拓司」など、「美しい」「綺麗」「感動」と呼ばれ話題になった作品は取り敢えず読んだ。でも私はそれに感動したり、美しいと思ったりはできなかった。その理由は上手く説明できないけれど、多分、薄汚れたこの世界を全く背景に書いていない事あまりにも現実離れし過ぎている事が挙げられると思う。だからきっと私はそれらの話題作をすごいと思えなかった。そんな、私と同意見の貴方へ。「重力ピエロ」はそんな貴方の為にあるような作品だと私は思う。勿論この作品はミステリーというカテゴリに入る訳だから、上で挙げた二作品とはジャンルも評価の仕方も違う。でも読者の目線で言うならば、上記の二作品よりも「重力ピエロ」の方が上を行っていると思う。・・・あくまで私は、そう思う。ミステリ界に新しい風が吹いたと言ってもいいのではないだろうか。
※あくまでもこれは個人的意見であって、作家本人や作品を愚弄したり批判しているわけではありません。人には好き嫌いとその人だけの感情があるのだと思うから。※
 私の陳腐な言葉ではこの美しさを表現できない。と言うか、こんな私の文章でこの作品を語ってしまっては無礼に当たると思う。だから読んで欲しい。読んで感じて欲しい。この美しさを。
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御機嫌麗しゅう。野ばらチャン狂愛&エルレ信者です。おもしろいもの大好き!No Music No Life!!
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