明るい絶望。
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ばーちゃんは強い人です。
ばーちゃんは誰よりも優しい人です。
ばーちゃんはこの世の誰よりも器の大きな人です。
ばーちゃんは誰よりも優しい人です。
ばーちゃんはこの世の誰よりも器の大きな人です。
そんなばあちゃんが、入院した。
一昨日、じいちゃんから電話があった。
広い家に二人だけで住んでいたじいちゃんとばあちゃん。
ばあちゃんが入院した事によって、家事はじいちゃん一人でしなければならなくなった。心細いんだと思う。淋しいんだと思う。一人だから。そこに追い討ちを掛けるような寒さが、じいちゃんの不安を駆り立てるんだと思う。
電話越しのじいちゃんの涙声は、その何もかもを伝えた。
だけど私はじいちゃんの事も、ばあちゃんの事も、助けられない。
私は何の、力にもなれない。
無力な自分に苛立った。
早く大人にならなきゃ。
早く自律しなきゃ。
早く安心させてあげなきゃ。
早く力にならなきゃ。
役立たずの餓鬼のままではいられない。
このままじゃ駄目だ。
早く私が行かなきゃ──────
だけど私はまだ高校生。
何が何でも、ここまで来たら卒業しなければいけない。
今はまだ、じいちゃんやばあちゃんに逢いに行けない。
私には時間がない。
私には未来がある。
だけどじいちゃんとばあちゃんに残された未来は、ずっと短い。
その間に、じいちゃんとばあちゃんに、安心させてあげなきゃ。
私が自立して、大人になって、その事によって少しでも生きてて良かったと、思ってもらいたい。
長い人生の中で、孫の私の成長を見守れてよかったと、少しでも思ってもらいたい。
私が役立たずの餓鬼でしかなかったなんて、思ってほしくない。
私がもっと、素直で優しい人間だったら、きっとじいちゃんもばあちゃんも淋しくなんかなかったんだと思う。
私が不器用で素直じゃないから、自分を捨てきれないから、余計に淋しくさせてしまう。
解かってる。
解かってる。
だけど私は名づけられた名前のように、素直で真っ直ぐな人間にはなれそうにない。
だからせめて、態度や行動で、示したい。
私が頑張る事によって、じいちゃんやばあちゃんが淋しくなくなるなら、それでいい。
私がどうなっても、じいちゃんやばあちゃんが泣かないなら、それでいい。
ただ、それだけでいい。
だけど私は、今自分に何ができるのか解からない。
卒業する事?
大学に入る事?
運転免許を取る事?
私の運転する車に乗せてあげる事?
そんな事じゃ、ない。
温かい何かを、じいちゃんとばあちゃんに渡したい。
だけど今の私にはできない。
今の私はまだ餓鬼だから、今の私は何の力もないから、私には何もないから、私は足手まといになっているだけだから、何もできない。
早く早くと焦る気持ちとは裏腹に、私は成長しない。
私が進むスピードが気持ちに付いてこない。
ごめんね。
春にならないと、私は餓鬼のまんまだよ。
春になっても、私はじいちゃんとばあちゃんに何もしてあげられないかもしれない。
もしかしたらこれから何年も、私は何もできないかもしれない。
今、私は彼らに何かをしたい。
私が持っている何かを、温かさに変えて送りたい。
でも、私は彼らに会いに行けない。
今は、私は、会いに行けない。
もどかしさと焦りが渦巻くこの胸を、どうすればいいのかさえ、私は解からない。
どうすれば、いいんだろう。
どうしたら、いいんだろう。
早く大人にならなきゃ。
早く自律しなきゃ。
早く会いに行かなきゃ。
早く大人にならなきゃ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ばあちゃんの具合は良くなったみたい。
だけどじいちゃんは泣いているんだと思う。
強がって、弱さを決して見せなかったじいちゃんも、年とともに脆くなる。
自分の病気を知ってますます弱くなった。
ばあちゃんはいつも、そんなじいちゃんの事を支えてきた。
たった一人で。
いつもいつも、ばあちゃんはそうだった。
誰にも弱さを見せなかった。
誰にでも優しく穏やかだった。
その裏には、心の苦しさや不安や気疲れがあった事は容易に想像がつく。
だけどばあちゃんは優しい人だから、いつもいつも無理してた。
そんなばあちゃんを、私は知っていたのに、何もできなかった。
いつもそうだった。
70を過ぎたじいちゃんとばあちゃんは、目に見えて弱くなって行く。
大丈夫なのか不安になる。
こんな時、いつも焦燥感が私を駆り立てる。
だけど結局何もできない自分に苛立って終わる。
今回もそうなんだと思う。
きっと私は彼らに、何もしてあげられない。
自分の事で精一杯で、自分の気持ちを整理するので精一杯で、何もできやしなかった。だから私が強くならなきゃ。強くなって支えにならなきゃ。私が強くならなきゃ。
一昨日、じいちゃんから電話があった。
広い家に二人だけで住んでいたじいちゃんとばあちゃん。
ばあちゃんが入院した事によって、家事はじいちゃん一人でしなければならなくなった。心細いんだと思う。淋しいんだと思う。一人だから。そこに追い討ちを掛けるような寒さが、じいちゃんの不安を駆り立てるんだと思う。
電話越しのじいちゃんの涙声は、その何もかもを伝えた。
だけど私はじいちゃんの事も、ばあちゃんの事も、助けられない。
私は何の、力にもなれない。
無力な自分に苛立った。
早く大人にならなきゃ。
早く自律しなきゃ。
早く安心させてあげなきゃ。
早く力にならなきゃ。
役立たずの餓鬼のままではいられない。
このままじゃ駄目だ。
早く私が行かなきゃ──────
だけど私はまだ高校生。
何が何でも、ここまで来たら卒業しなければいけない。
今はまだ、じいちゃんやばあちゃんに逢いに行けない。
私には時間がない。
私には未来がある。
だけどじいちゃんとばあちゃんに残された未来は、ずっと短い。
その間に、じいちゃんとばあちゃんに、安心させてあげなきゃ。
私が自立して、大人になって、その事によって少しでも生きてて良かったと、思ってもらいたい。
長い人生の中で、孫の私の成長を見守れてよかったと、少しでも思ってもらいたい。
私が役立たずの餓鬼でしかなかったなんて、思ってほしくない。
私がもっと、素直で優しい人間だったら、きっとじいちゃんもばあちゃんも淋しくなんかなかったんだと思う。
私が不器用で素直じゃないから、自分を捨てきれないから、余計に淋しくさせてしまう。
解かってる。
解かってる。
だけど私は名づけられた名前のように、素直で真っ直ぐな人間にはなれそうにない。
だからせめて、態度や行動で、示したい。
私が頑張る事によって、じいちゃんやばあちゃんが淋しくなくなるなら、それでいい。
私がどうなっても、じいちゃんやばあちゃんが泣かないなら、それでいい。
ただ、それだけでいい。
だけど私は、今自分に何ができるのか解からない。
卒業する事?
大学に入る事?
運転免許を取る事?
私の運転する車に乗せてあげる事?
そんな事じゃ、ない。
温かい何かを、じいちゃんとばあちゃんに渡したい。
だけど今の私にはできない。
今の私はまだ餓鬼だから、今の私は何の力もないから、私には何もないから、私は足手まといになっているだけだから、何もできない。
早く早くと焦る気持ちとは裏腹に、私は成長しない。
私が進むスピードが気持ちに付いてこない。
ごめんね。
春にならないと、私は餓鬼のまんまだよ。
春になっても、私はじいちゃんとばあちゃんに何もしてあげられないかもしれない。
もしかしたらこれから何年も、私は何もできないかもしれない。
今、私は彼らに何かをしたい。
私が持っている何かを、温かさに変えて送りたい。
でも、私は彼らに会いに行けない。
今は、私は、会いに行けない。
もどかしさと焦りが渦巻くこの胸を、どうすればいいのかさえ、私は解からない。
どうすれば、いいんだろう。
どうしたら、いいんだろう。
早く大人にならなきゃ。
早く自律しなきゃ。
早く会いに行かなきゃ。
早く大人にならなきゃ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ばあちゃんの具合は良くなったみたい。
だけどじいちゃんは泣いているんだと思う。
強がって、弱さを決して見せなかったじいちゃんも、年とともに脆くなる。
自分の病気を知ってますます弱くなった。
ばあちゃんはいつも、そんなじいちゃんの事を支えてきた。
たった一人で。
いつもいつも、ばあちゃんはそうだった。
誰にも弱さを見せなかった。
誰にでも優しく穏やかだった。
その裏には、心の苦しさや不安や気疲れがあった事は容易に想像がつく。
だけどばあちゃんは優しい人だから、いつもいつも無理してた。
そんなばあちゃんを、私は知っていたのに、何もできなかった。
いつもそうだった。
70を過ぎたじいちゃんとばあちゃんは、目に見えて弱くなって行く。
大丈夫なのか不安になる。
こんな時、いつも焦燥感が私を駆り立てる。
だけど結局何もできない自分に苛立って終わる。
今回もそうなんだと思う。
きっと私は彼らに、何もしてあげられない。
自分の事で精一杯で、自分の気持ちを整理するので精一杯で、何もできやしなかった。だから私が強くならなきゃ。強くなって支えにならなきゃ。私が強くならなきゃ。
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