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苛々　　悶々　　崩壊　　回帰線

言ってはならないと思った言葉ばかり口から零れ落ちては私の身体を黒く染めて行く

言いたくない言葉ばかりが口をついては彼を傷つけてゆく

彼が明日死んだとしたら私は必ず深く後悔するはずなのに

そんな言葉ばかり投げつけて謝りもせず冷たい態度で押しやった事を悔やむだろうに



僕は彼がいなくなる世界など想像することすらできないのに

彼が僕に与えてくれた膨大な記憶を消し去ることも

彼が僕に与えてくれた生命を絶つことも

できやしないくせに

僕は彼を傷つけたままなのだ

彼が死んだら僕はきっと涙を流すのだろう

彼が死んだら僕はきっと重たい何かに襲われるのだろう

知っているのに

彼にただ一言

あやまれず

この本心を伝えることすら

できずにいるのだ