創造想像想造─虚構─思想死相詩想

今日で地球が破滅して人類なんて滅んでしまってわけのわからない不安や根拠のない期待と希望と私の進路やこれからや大学入学なんて全て帳消しになってしまえばいいのに。
そうなったら誰も私の存在を証明する人間はいないしこの人類が存在していた事すらも宇宙の塵となって消えてしまうのだよ。
おもしろくねーかなそっちの方が。
もしくは空気なんかなくなってこの地球上に住む全ての生物が全滅してアオい地球だけポカンと宇宙に浮いてたらいいのに。
真っ青な地球だけが太陽系と一緒に浮かんでたらいいのに。
無残にも傷つけられた地球が人類に仕返しでもするかのように。

自分がまだ見ぬ未来って奴を知るのが恐ろしく怖いからなんだ。
私が知らない現実がそこには待っているからなんだ。
私ができない全ての事、全ての行動が、そこで私に知らされるから。
私は何もできないから。
私は独りじゃ何もできないから。
コワイノ。
矛盾を矛盾させて張り詰めた糸の上を暗闇の中、綱渡りするよな。
ナイフを振りかざして見えない何かを幾度も突き刺すよな。
そんな意味の無い、形のない現実。
ギリギリの線の上で立ち止まって見えた景色。
進みたいのに進めなくなった。
踏み出す一歩があまりにも難しい。
躊躇を繰り返している。
闇がやってくる。
裸体が黒く塗りつぶされて行く。
私も影になってしまうのか。
私も黒く塗りつぶされた影になるのか。
憂う心とはウラハラに侵食され行く身体が痛む。
瞳がとらえた最後の瞬間は一体なんだったろう。
切り刻まれる時間の端を繋げては消して。
明かりのつかない部屋のよう。
張り詰めた糸は音を鳴して傷跡は痛みもしない。
黒い侵食。
月が翳る。
糸は今も張り巡らされる
風が吹く。